過去の任意売却体験談
心の病？会社の無情
いい大学を出て、いい会社に就職して、良い暮らしをする。
私にとってはそれが至上命題でした。
少なくとも両親からはそう教わりました。
社会人として年間800万円の給料を得るようになって、私はもうこのまま人生のレールを進んで行くのだろうと思っていたのです。
大学卒業と同時に交際していた彼女と結婚し、収入に見合った戸建住宅を新築で購入したのは、おそらく自信の表れだったのでしょう。
しかし、ある年突然将来へ向かう計画は破綻しました。
就職から7年目の春だったと思います。
私は鬱病を理由として会社から解雇されてしまいました。
当初は訳が分からず、言われたとおりに精神科を受診したものです。
確かに軽い鬱症状があると診断されはしましたが、社会生活に不適格とまではいえない。
その診断内容を会社に見せても、何ら反応は得られませんでした。
要するにリストラだったのだろうと分かったのは、半年後に会社が倒産した時です。
自分が働いていた会社の赤字隠しすら見抜けなかった自分に愕然としました。
それと同時にふと冷静に帰ってまた驚きました。
会社に復帰しようと私が粘っている間に、住宅ローンの支払いが滞っていたのです。
慌てて資産状況を見直し、新しい就職先を探しながら生活を立て直す方策を探し始めました。
様々な企業に面接に行きましたが、好意的な反応を見せてくれる会社はどこも給料が安く、なかなか決められません。
そうこうしているうちに妻が出て行き、家に残ったのはローンの督促状ばかり。
まさにどん底だったと思います。
妻に見捨てられたのは本当に悲しかったですが、しかし、逆にそのおかげで、私にはもう家は必要ないのだと気付きました。
一般の不動産会社などでは残債ごと処分してもらうのは難しいでしょうが、任意売却ならば少なくとも競売よりは高く売れるはずです。
様々な交渉については出来れば専門家に任せたいと思い、コンサルティング会社を探して千里コンサルティングオフィスを見つけました。
結論から言いますと、千里コンサルティングオフィスを頼ってよかったです。
売却額は2190万円で、もともとの金額からすると半分にも及びません。しかし、少なくとも残債は減りましたし、次の住まいにも困りませんでした。
あれから私はまた2度ほど転職し、今いるのは工事業者です。
それまで考えた事もなかった業種ですが、イチから勉強するのも、同僚や顧客と会話するのも楽しんでいます。
これでよかったのかと思うこともありますが、少なくとも生きてきた中で今ほど充実した気分を味わったことはありません。
返済のペースを緩やかにする交渉なども、本当にありがとうございました。
仕事は充実していても給料は確実に減ったので、人並みの生活を送れているのはあの時上手く計画を立ててくれたおかげです。
