住宅ローンの返済ができなくなり、家の売却をしようとされている方の中には、任意売却という手段があることをご存知の方もいます。
任意売却とは
住宅ローンなどの融資を受けている人と金融機関との合意に基づいて、融資の返済が困難になった不動産を処分する手続き
のことです。
市場価格よりもかなり低い金額で売却する競売よりも、任意売却は市場価格により近い金額で売れる可能性が高いと言えます。
しかし、この任意売却はノウハウもコネクションもない個人がやろうと思って、すぐにできるものではありません。
時間と労力をかければ可能かもしれませんが、専門家に依頼する方が無難でしょう。
もちろん、状況によっては任意売却に失敗するケースもあります。
【参考記事】
⇒ 任意売却の失敗例まとめ!リスクも解説 やはり専門家に任せるべき?
とはいえ、まずは相談してみないことには可能かそうでないかもわかりませんので、専門家を選定しましょう。
任意売却の専門家とは
任意売却を相談するのは主に、
①不動産業者
②司法書士
③弁護士
④ローンを組んだ銀行
⑤住宅ローンを専門に扱う相談窓口
などになります。
そのうち、最もおすすめしたいのは①の不動産屋です。
①不動産屋に任意売却を依頼する
不動産屋は不動産屋でも、任意売却専門の不動産屋をおすすめします。
これはなぜかというと、専門なので一連の手続きや進め方に慣れているからです。
大手の不動産屋でも任意売却は扱っていますが、相談や金融機関との交渉に時間がかかるということもあって、あまり積極的に行っていないところが多いようです。
事例が少ないということは、一連の手続きにあまり慣れていないことが考えられます。
そうなると、頼んだ側にも頼まれた側にも不満が残る結果になりかねません。
一方、任意売却専門の不動産屋に依頼すると、普段からその業務にあたっているため、そういった手続き上のトラブルや遅延が少なくなります。
また、メリットがもう1つあります。
それは初期費用がほとんどかからない(※)ということです。
どうしてかというと、国が定めた仲介手数料を売買契約の成立に伴い、成功報酬でもらうからです。
(※中には、コンサルティング料・相談料を請求してくる不動産業者もいるのでお気をつけください)
②司法書士に任意売却を依頼する
司法書士に依頼するメリットは、一般的に弁護士よりも費用がかからない点です。
また、任意売却をする際に必要となってくる債権者との交渉を代行してくれる点です。
そして、売買成立後、残債がある場合も金融機関などとの折衝をしてくれるので、お任せしておくと自分は何もしなくてよいというメリットもあります。
③弁護士に任意売却を依頼する
法律の専門家である弁護士は、金融機関など債権者との交渉事もお手の物です。
もちろん依頼する先にもよりますが、大抵の弁護士は滞りなく交渉を進めてくれることと思います。
【参考記事】
⇒ 任意売却の弁護士への報酬はいくらかかる? 不動産業者と比較
④ローンを組んだ金融機関に相談する
銀行側としてはローンを踏み倒されたくはないため、返済可能で現実的なプランを提示してもらえるケースがあります。
銀行から、任意売却についての専門機関を紹介してもらうことも可能です。
しかし銀行から紹介されたところでは、銀行側に有利になるような取引が行われることも考えられます。
⑤住宅ローンを専門に扱う相談窓口
住宅ローンを専門に扱う相談窓口に相談するという手もあります。
インターネット上でメール相談をするというものや、フリーダイヤルで相談を受け付けているところもあります。
しかし、任意売却というところにたどり着いているのであれば、相談窓口に相談するより頼れる専門家に相談する方がベターです。
結局、どこに相談?
前述の通り、任意売却専門の不動産業者がおすすめです。
ホームページを見れば、その業者が実際にどのようなケースを扱ったか事例が載っているので、まずはそれを見ましょう。
【参考記事】
また、そういった不動産業者は大抵、法律の専門家(弁護士や司法書士、税理士など)と提携しています。
住宅ローン以外の債務がある場合でも、法律の専門家を紹介してもらえるはずです。
まずは、無料で相談できる不動産業者に連絡をとってみましょう。
【参考記事】
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