全国任意売却支援相談室、千里コンサルティングオフィスです。

お盆休みは、普段なかなか会えない家族や親族が顔を合わせる貴重な時間です。

この機会に、将来の不動産相続について話し合ってみてはいかがでしょうか。

相続は突然訪れることも多く、特に不動産は現金のように簡単に分けられず、相続人同士の意見が食い違いやすい資産です。

事前に活用方法や分配方針を決めておくことで、トラブルや負担を大幅に減らせます。

本記事では、相続予定や相続後の不動産をどう活用・売却するか、賃貸運用や投資家への売却、そして少しでも高く売るためのコツまで、具体的にご紹介します。

お盆休みは相続の話し合いに最適なタイミング

お盆は、多くのご家庭で親族が一堂に会する貴重な機会です。

普段は離れて暮らしている兄弟姉妹や親戚とも顔を合わせることができるため、将来の不動産相続について話し合う絶好のタイミングといえます。

「相続」というと、まだ先のことだからと先延ばしにしてしまいがちですが、実際には突然の相続発生によって慌ただしく手続きを進めなければならないケースも少なくありません。

特に不動産は、現金と違って分割が難しく、相続人同士の意見が食い違う原因になりやすい資産です。

お盆のように比較的時間に余裕があるときに、不動産の所在地や評価額、将来の活用方法、誰が相続するのかといった方向性を事前に話し合っておくことで、いざ相続が発生したときの混乱を防ぐことができます。

また、遺言書やエンディングノートの準備についても、この機会に確認しておくと安心です。

家族の中には「縁起でもない」と感じる人もいるかもしれませんが、「家族が円満に暮らすための準備」と考えれば、前向きに話し合うことができます。

さらに、不動産相続は税金や登記、名義変更といった専門的な手続きが伴うもの。

お盆の集まりの中で全てを決める必要はありませんが、「誰がどの専門家に相談するか」や「必要な書類をいつまでに揃えるか」といった大枠だけでも決めておくと、後の手続きがスムーズになります。

お盆は単なる休暇ではなく、家族の未来を考えるための大切な節目として活用しましょう。

相続した不動産の選択肢 ― 住む・運用する・売却する

不動産を相続すると、まず直面するのは「この物件をどうするか」という判断です。

選択肢は大きく分けて3つ。

自分や家族が住む、賃貸として運用する、そして売却する、のいずれかになります。

それぞれにメリットとデメリットがあり、どの選択が正しいかは相続人のライフスタイルや資産状況によって変わります。

自分や家族が住む場合、住宅ローンの負担が減ったり、思い出の詰まった家を引き継げたりというメリットがあります。

しかし、建物の老朽化や立地条件によってはリフォーム費用がかかることも。

賃貸運用を選べば、安定的な家賃収入を得られる可能性がありますが、空室リスクや管理の手間、固定資産税などの維持費がかかります。

一方、売却を選択すれば現金化できるため、相続人同士で分割しやすく、資産の流動性を高められるでしょう。

特に相続税の納付期限（10カ月以内）までに現金が必要な場合、売却は有効な手段です。

ただし、市場価格や売却タイミングによって手取り額が大きく変わるため、慎重な判断が求められます。

相続後は感情的になりやすく、合理的な判断が難しくなることも少なくありません。

事前に将来の方向性や条件を家族で共有しておくことが、スムーズな相続後の対応につながるのです。

賃貸経営から売却へ ― タイミングを見極める方法

相続した不動産をすぐに手放すのではなく、まずは賃貸経営をして家賃収入を得ながら、将来的に売却する戦略もあります。

この方法は、毎月の家賃収入で固定資産税や維持費をまかないつつ、市場価格が高いタイミングで売却できる可能性がある点が大きな魅力です。

売却先の候補としては、一般の居住希望者だけでなく、不動産投資を目的とする投資家も視野に入るでしょう。

特に入居者がいる状態の物件は「オーナーチェンジ物件」として販売でき、投資家にとっては購入直後から家賃収入が見込めるため、安定した利回りを求める層に人気があります。

この場合、空室リスクが少なく、賃貸経営が軌道に乗っていることがアピールポイントになります。

ただし、賃貸経営から売却への切り替えにはタイミングが重要です。

築年数が進むにつれて建物の資産価値は下がりやすく、修繕コストが増える可能性があります。

契約更新の時期や市場動向を見極め、必要に応じて入居者と契約期間を調整することも検討しましょう。

不動産市場は金利や景気、地域の再開発計画などで価格が大きく変動します。

例えば新駅の開業や商業施設の誘致など、地域の将来性を高めるニュースが出たタイミングは売却の好機となることが。

こうした情報を日頃からチェックし、投資家市場も含めて販路を広く考えることで、より有利な条件で売却できる可能性が高まります。

少しでも高く売却するためのポイント

相続した不動産を売却する際は、できる限り高い価格で売りたいものです。

そのためには、販売戦略とターゲットを的確に設定することが重要。

一般の購入希望者を対象にする場合は、物件の見た目や使い勝手が重視されるため、簡単なリフォームやハウスクリーニング、ホームステージングなどで第一印象を良くする工夫が効果的です。

一方、入居者が居る賃貸中物件の場合は、投資家への売却も有力な選択肢です。

この場合「オーナーチェンジ物件」として売り出すことになり、家賃収入や利回り、入居率の高さが価格を左右します。

投資家は収益性と安定性を重視するため、家賃滞納の有無や管理状態なども事前に整理しておくとスムーズです。

また、投資家市場は一般市場よりも価格変動が緩やかで、景気の影響を受けにくい場合もあります。

売却活動では、複数の不動産会社に査定を依頼して価格や戦略を比較し、投資家ネットワークを持つ会社やエリアに強い会社を選ぶことが、高値売却の近道です。

さらに、相続登記や測量、境界確認などの法的・物理的な不備を事前に解消しておくことで、購入検討者からの信頼が高まり、価格交渉でも優位に立てます。

お盆などの集まりで家族と方針を共有し、「売るか売らないか」「どのタイミングで売るか」、あるいは「誰がどこに相談するか」といったことをあらかじめ決めておくことが重要です。

そうすることで、相続後に何もせず考える期間を短縮し、素早く住むなり、売るなり、運用することで無駄なく活用できるでしょう。

まとめ

お盆は家族が集まりやすく、不動産相続について話し合う絶好の機会です。

相続予定の不動産は事前に活用方法や分配方針を共有しておくことで、将来のトラブルを防げます。

相続後は「住む」「運用する」「売却する」の選択肢があり、賃貸経営から将来の売却へつなげる方法や、投資家への売却・オーナーチェンジ物件としての活用も有効。

高値売却には、物件の魅力向上、複数社査定、市場動向の把握が欠かせません。

お盆をきっかけに、家族で相続と不動産活用の未来を考えてみましょう。

当社、全国任意売却支援相談室（千里コンサルティングオフィス）は、任意売却のプロであると同時に、住宅ローンをはじめとした返済に関することの専門家でもあります。

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