住宅を購入する際、一括での購入が可能な超富裕層以外は、ローンを組むのが一般的です。
しかし、ローンを組んだ後に収入が減ったり、病気などで働けなくなったせいで収入がなくなった場合は、ローンの返済ができなくなることがあります。
ローンの返済が滞るようになると、自然と生活が苦しくなり、そのせいで家庭の雰囲気が悪くなることもよくあるようです。
最悪の場合は夫婦間が険悪になり、離婚に至ることも。
とはいえ、離婚とは、決して軽い気持ちで決断できるものではありません。
それゆえ生活苦が原因で離婚したいなら、まずは以下の5点について真剣に考えましょう。
本当に離婚するかどうかは、その後に決めるようにしましょう。
お金のことを配偶者と徹底的に話し合う
まず、第一にやるべきことは、お金のことを配偶者と徹底的に話し合うことです。
相手のことを思いやる気持ちがあまり残っていなくても、お金のことは別問題と割り切って話し合ってください。
場合によっては、「生活が苦しいので離婚を考えている」と伝えてもよいと思います。
仮に離婚したとしても、養育費や慰謝料などお金の問題はつきまといます。
話し合いをせずに離婚となると、弁護士を通してお金のことを話さなければいけません。
当然のことですが、弁護士をつけるとその費用もかかりますし、裁判となるとそれなりに長い時間がかかります。
そういったことも踏まえて、しっかりと話をしておきましょう。
【参考記事】
⇒ 住宅ローンの月々の支払い額を減額したい!交渉のポイントは?
互いの両親など身内にも相談しておく
当事者同士の話し合いも必要ですが、離婚に関する様々なことを知らない場合、話し合いが進まないこともあります。
そういったときに、身内に相談するのも一つの手です。
もしかしたら、そういったことに詳しい人がいるかもしれませんし、援助をしてくれる人が出てくるかもしれません。
債務整理を検討する
生活苦から離婚を考えるということは、もしかしたら少し飛躍があるかもしれません。
本当に離婚しなければ、その問題は解決しないのでしょうか?
たとえば、住宅ローン以外の債務を整理することができる制度もあります。
そういったことについて弁護士に相談してみるのも一つの手です。
弁護士によっては無料相談を行っている場合もありますので、まずは探してみましょう。
【参考記事】
住宅がある場合は売却を考える
住宅を購入している場合は、その家を売却することも選択肢の一つとして考えてください。
住宅ローンの返済で生活苦に陥っているのなら、それをなくすことを考えてもいいのではないでしょうか?
もちろん、世間体や子どもの通学などの理由で自宅売却は考えたくないという方もいると思います。
そういった場合でもリースバックなどの手段もありますので、まずは専門の不動産業者に相談してみてください。
考えているより多くの選択肢を提示してもらえるはずです。
【参考記事】
勤務先や行政機関に相談する
勤務先の会社や、地元の行政の窓口などで、生活苦の問題について相談できるかどうか調べることです。
場合によっては会社から借り入れができる場合もありますから、選択肢の一つとして考えてみるのも手です。
また、区役所や市役所では市民の様々な問題について相談できる窓口がありますので、調べてみてください。
【参考記事】
最後に
余計なお世話かもしれませんが、生活苦でなければ離婚しなくて済む場合は、離婚を踏みとどまるということも考えてください。
他の原因があるのでしたら、話は別ですが、生活苦さえ乗り切れればという場合は上記に挙げた解決策をまずは試してみてください。
【参考記事】
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